新型日産『セレナ』(31日発表)の特徴は、5ナンバー枠いっぱいの全長と全幅を持ち、スクエアなデザインを採用することで、より効率的な居住空間を得ていること。
だが、この特徴は先代のセレナよりも、歴代のホンダ『ステップワゴン』が追い求めてきたパッケージングに近い。
日産自動車商品企画本部の今本裕一さんは「新型セレナを開発する際に、2代目のステップワゴンよりも大きなサイズで、居住性に関しても一番広い室内を作ろうということをコンセプトにしました。その結果、その狙いは達成できた上に、逆にステップワゴンが小さくなったことで、さらなる優位性を獲得できたと思っています」
「そのことから、今までステップワゴンをお使いになったユーザーの方が、便利だと感じていたパッケージングは、新型ステップワゴンよりも新型セレナにあると思います。そのため今までステップワゴンにお乗りいただいていた方からも、新型セレナはご支持をいただけると思っています」とコメント。
実際に新型セレナと新型ステップワゴンを見比べてみると、ボディのサイズ感や室内のスクエアな感じは、新型セレナのほうが先代ステップワゴンの雰囲気に近い。さらにフラットなシートクッションや、インパネのデザインなども新型セレナのほうが先代ステップワゴンを意識しているようだ。
新型セレナのほうが、新型ステップワゴンよりも3代目ステップワゴンのような雰囲気を持ったクルマに仕上がっている。