マツダは、中国上海市に設立した中国事業を統括する新会社マツダ(上海)管理諮詢有限公司の開所式を行った。
開所式は上海市浦東新区上海信息大楼ビル20階にある新会社のオフィス内で、ジョン・ジー・パーカー代表取締役執行副社長やマツダ役員、新会社従業員ら約20名が参加して行った。
パーカー副社長は「新会社は中国でのヘッドクオーターとしてマツダの中国事業を束ね、確実な成果に結びつけていくという大変重要な役割を担っている」と述べた。
その上で、6月1日の中国の「児童節」(子供の日に相当)に因んで「中国で生まれたマツダの新しい『子供』を温かい目で見守っていただきたい」と挨拶した。
マツダは中国でのビジネス拡大を目指し、2010年に30万台を生産・販売する体制の構築を中期目標としている。このために今年1月に長安フォードが南京に建設する車両工場への参画を表明するとともに、5月はフォード、長安汽車と合弁で設立するエンジン製造会社の政府承認を取得した。
さらに、販売体制強化のため、3月1日付けで第一汽車集団との合弁による販売統括会社一汽マツダ汽車販売を設立している。商品でも、今後3年間に8車種を投入する計画。
開所式を行った統括会社は、これら各領域で進展するビジネスを統括する役割を担って2005年1月に設立され、董事長には尾崎清取締役専務執行役員、総経理に太刀掛哲執行役員中国事業本部長が就任している。