新型『ステップワゴン』(26日発表・27日発売)のアピールポイントには「死角が少なく運転がしやすいパノラマ視界」とある。
最近はボディの衝突安全性を強調するためか、斜め前方視界が心配になるくらいAピラーが太いクルマを目にするが、ステップワゴンは逆にピラーが細く見えること強調している。
ホンダによれば、交差点の事故の9割は歩行者の巻き込み、それも右折時に多いという。そこで、斜め方向の視界を良くするため、フロントピラーを運転席から見たときに細く見えるような断面構造に仕上げた。
ドアミラーの位置もミラーへの視認性を落とさない程度に後ろに下げ、いわゆる三角窓からの視界も、従来とは違って安全確認もできるほど改善されている。
また、視界に関する取り組みはメーターの位置にもあるという。運転中の視界と視線移動が少ない上部にデジタルメーターを配置、さらにこれをダッシュボードの奥のほうに配置することで、前方視界とメーターとの距離感を少なくし、目のピントが合いやすくしたという。
こういったメーターの配置は、センターメーターも同様の効果をうたっているが、左に視線を移すセンターメーターよりもさらに視線移動が少なく、ステップワゴンは優れているとしている。