新型『XG』(韓国名『グレンジャー』)に続き、日本導入が濃厚と現地でも噂されているのが、中型セダンの『ソナタ』だ。北米市場ではホンダ『アコード』やトヨタ『カムリ』、日産『アルティマ』などに正面から挑む世界戦略車でもある。
10年ほど前までは三菱『ギャラン』とエンジニアリングの共通点があったソナタだが、今はまったくの別物。シャシーはもちろん、エンジンやトランスミッションまですべてがヒュンダイオジナルとなる。
JDパワーが行った北米市場における2004年度新車品質調査で、ソナタは高級車を除く中型車部門でトップとなっている。日本においては韓国車のクオリティは低く見られがちなのだが、ソナタは素直に「これはいい」と言えるレベルまで到達している。
内装の造形には割り切り感が見られないでもないが、上方に配置した2DINスペースには好感が持てる。
上方に2DINスペースがあれば、そこにナビのモニターを設置しても視点の移動が少なくて済むのだが、日本車ではエアコンの吹き出し口を上方に配するというデザインが今の主流。ナビを視点移動が少なく、運転中にも見やすい位置に配置できるクルマは意外に少ない。
会場説明員によると、ソナタは開発当初からナビの搭載を前提とした設計がなされているという。
韓国でもカーナビの普及率は徐々に高くなっており、このクラスではすでに必需品のレベルまで到達している。ナビの主流がAVNタイプということもあり、必然的に2DINスペースが上方に配されるようになった…ということのようだ。