【シボレー コルベット詳報】 サイズダウンして運動性能を大幅に向上

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昨年11月から受注を開始し、2月11日より販売が開始された6代目『コルベット』が、遂に日本の公道に解き放たれた。

新型コルベットは2代目より伝統となったリトラクタブルヘッドライトを廃し、固定式のディスチャージヘッドランプを採用しながらも、コルベットらしいロングノーズ&ショートデッキで構成する独自のフォルムを踏襲することで、ひと目でコルベットとわかるエクステリアを作り上げている。

デザインは先代を踏襲しているが、ボディサイズは大幅にシェイプアップされ、先代に比べて全長は10cmも短縮し、全幅も1cm狭くなっている。

ゼネラルモーターズ コーポレーション パフォーマンスカー部門のパトリック ウォルシュ氏は「新型コルベットはヨーロッパへの輸出も視野に入れ、国際的な競争力を持たせるために、ボディを小型化しています。その結果、エンジンの出力だけではなく、運動性能も大幅に向上し、欧州のスポーツカーとも互角に戦える内容になっています」と語る。

事実、新型コルベットは全長を10cmも短くしたことで、ポルシェ『911』よりも短い4455mmまでコンパクトになっている。それでいながら、6リッターまで拡大したV8 OHVエンジンは404psまで最高出力を高め、ポルシェ911ターボやフェラーリ『360モデナ』に匹敵するスペックを手に入れている。

フットワークも先代から比べると飛躍的に洗練されており、もはや直線だけ速いという印象はなくなっている。欧州スポーツカーとは違うベクトルであることに変わりはないが、走行性能という面では徐々に欧州勢に近づいてきているようだ。(つづく)

《岡島裕二》

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