アメリカ陸軍が燃料電池トラックを採用

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アメリカ陸軍で初めての燃料電池トラックがGMから納入された。1日、ニューヨーク州ロチェスターのGM研究所で、今回の導入に尽力したヒラリー・クリントン上院議員が出席して納車式が催された。燃料電池軍用車は世界でも初めてだろう。

GMの燃料電池ピックアップトラックはシボレー『シルベラード』に燃料電池スタックを搭載したもので、機関出力は188kW。これは5.3リットルV8エンジンに匹敵する。

GMの環境・エネルギー担当副社長のエリザベス・ロワリーは「GMは燃費を向上し、排ガスを低減する技術を開発した。クリーンで静かな燃料電池システムは戦場もで有利だ」と語る。

もっともアメリカ陸軍は燃料電池トラックを荷物の集配に利用し、戦闘には使用しない予定だ。バージニア州のベルボワ基地に配備し、2006年7月まで各種テストを行う。

実は、アメリカ陸軍は世界最大のフリートオーナーであり、燃料コストの低減は重要な課題だ。たとえばイラクやアフガニスタンに燃料を供給するにあたって、1ガロンあたり400ドル(=1リットルあたり1万2000円)もの輸送コストがかかっているという。

《高木啓》

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