2005年開幕戦を制したルノーのジャンカルロ・フィジケラ。前回の優勝はレース後の裁定により決まったものだったため、表彰台の頂上に登るのはこれが初めてとあって喜びもひとしおだ。
「今日は一生忘れられない一日だよ。素晴らしいレースだった。開幕戦を制した気分は最高。ポディウムのてっぺんでイタリア国歌を聞き、シャンパンファイトをしたことは僕の記憶にしっかりと刻み込まれたよ」
「僕はこんな素晴らしいマシンを手に入れるまでF1で10年間待ったんだ。チャンスをみすみす逃すようなことはしたくない。マシンはバランスもよく、タイヤもスタートからフィニッシュまで一定性が保たれていた」
「アンダーステアも出たけど、さほど深刻なものではなかった。新ルールではオーバーステアよりアンダーステアの方がまだましだからピットストップでもセットアップは変えなかったんだ」とレース後に語ったフィジケラ。
チャンピオンシップについては次のように自信を見せた。
「すごく自信に満ちているよ。シーズンが始まったばかりだけれど、ポテンシャルは充分にあると見ている。1月に『R25』に乗った瞬間から分かったんだ。1ラップでもレースでも速いって」
「この調子で開発をどんどん進めて行かないとね。チャンピオンシップ争いはフェラーリ、マクラーレン、ルノーの3チームにしぼられたんじゃないかな」