20日に発表された日産『ノート』には、昨年9月に発表した『ティーダ』以降の新型車から純正(ファクトリー)オプションとして設定している『カーウイングス&ブルートゥース対応DVDナビ』が引き続き装着されている。
ナビ自体の使い勝手については、これまでにもレポートしているとおり。マルチファンクションスイッチやステアリングスイッチを使い、直感的に操作することができる。他の自動車メーカーの純正ナビや、市販のナビも含めた中では「今、もっとも使いやすく優秀なユーザーインターフェイスを備えたナビ」といえる。
ノートにもこのナビが装備されているが、その使い勝手をさらに向上しているポイントがある。それはモニターの設置位置と角度だ。
センターコンソールの中にあえて収めず、モニターをメーターパネルよりも高い位置に置いている。また、傾斜角をつけて、運転席に着座した状態での視点移動を最小限に抑える工夫が施されている。
ノートの開発責任者である加藤顕央チーフ・プロダクト・スペシャリストは「日常の使い勝手を重視し、極めてストイックに作り上げた。飾り立てるところはないが、素直に使いやすいといえるクルマです」と語っている。もちろん、ナビのモニター位置についても検討に検討を重ね、今の位置に決まっている。
モニターだけがダッシュボード上に突き出ている印象もあり、スマートさには欠けるかもしれないが、スタイリングよりも使い勝手を優先したところには好感を覚える。