いすゞ自動車の井田義則社長は、米GM(ゼネラル・モーターズ)の優先株引き受けによる追加出資について「(GMは応じない方向との)新聞報道はあったが、私どもとしては引き続き検討していただいていると考えている」と述べた。
別の首脳によると、引き受けに関するGMの結論はまだ出ておらず、回答も来ていないという。
いすゞは、経営再建の一環として金融機関に引き受けてもらった優先株の一部について、GMに金融機関から買い受けるよう要請している。
この優先株(発行価格300億円)は、2006年10月から普通株への転換が始まることになっており、いすゞは株式価値の希薄化を防ぐため、GMによる保有を要請した。
このうち、発行価格の160億円分については昨年、三菱商事と伊藤忠商事が金融機関から購入、安定株主となっている。いすゞは残る140億円分をGMに引き受けてもらいたい意向。