クラリオンiPod連携機『VRX755VD』詳細

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CESへの展示と1月の北米販売が発表されたクラリオンのiPod連携車載機の型番は『VRX755VD』になる模様。現在わかる範囲での商品詳細をお知らせする。

まず、CESで発表される予定の車載機『VRX755VD』の詳細だが、ベースモデルは『VRX745VD』となる。このモデルは1DINサイズの7インチタッチパネルディスプレーつきDVDヘッドユニットである。

DVD、CD、ビデオCD、CD-R/RWに記録したMP3も対応するマルチディスクプレーヤー、AM/FMラジオチューナー、テレビチューナー、外部接続された『NAX040HD』などのナビゲーションのモニタにもなる7インチワイドのタッチパネル液晶、アンプ部53W×4チャンネルのヘッドユニット、それらを網羅する多機能機に、さらにiPod連携機能が追加されることになる。

iPodと『VRX755VD』は専用のケーブルをiPodのDockコネクタに接続して行う。『VRX755VD』側は同社の接続規格のCeNETを消費するわけではないのでこれまで同様CeNETを用いた外部機器は利用できる。

接続してできることは、iPodのコントロールおよび電源供給、充電機能である。コントロールは液晶モニタのタッチで操作を行うのだが、タッチパネルに用意されているボタンはスクロールホイールのダミーというよりも、iTunesのコントロール部をタッチパネル用に再デザインされたという意味合いが強い。

『VRX755VD』タッチパネル液晶には、再生/ポーズボタン、次トラック、前トラックボタン、リピートボタン、シャッフルボタン、プレイリストボタン、ブラウズボタン、2 ZONEボタンが見て取れる。

2 ZONE ボタンとは本体で再生するCDなどの音声とiPod入力音声とを、車内のスピーカーとRCA接続されたヘッドフォンに振り分けて同時に別音声を再生する機能の設定ボタンである。

注目はブラウズボタンだろう。iTunesと同様のインターフェイスでブラウズするのか、それとも車載機ならではの独自のインターフェイスが存在するのか、まだ明らかにされていない。

円形のグラフィックデザインが目に付くので、スクロールホイールの回転操作を期待してしまうが、iTunesコントロールを踏襲しているのならば回転操作が無いのも納得だ。このあたりのインターフェイスポリシーはアップルの意向が反映されているのかクラリオンの解釈なのか、それとも技術的な制約なのか非常に興味深い。

さて、このVRX745VD-iの商品としての投入スケジュールだが、発表のとおりCESで発表した直後の1月内にまず北米市場に投入する予定外は未定だそうだ。我々として日本市場の発売開始が気になるが、春や夏の投入は難しそうな様子。まずはiPodの巨大市場である北米向けの供給を優先させ、年内くらいに日本市場投入ができるかどうか、市場の動向しだいで流動的である。

価格はクラリオン発表は未定となっているが、VRX755VDが追加モデルではなく、現行VRX745VDのモデルチェンジ版としてラインナップされるのだとすると価格据置も考えられる。

ちなみに現行VRX745VDが北米で1799.99USドル、日本で税込み20万7900円のプライスタグとなっている。

また、VRX755VD以外の商品展開については、今後発売される機種へのiPod連携機能の付加や同社が力を入れる自動車メーカーOEM製品への機能付加も含めて検討/交渉中だそうだ。既存の機種には対応しない。

自動車メーカーのDVDカーナビゲーションや同社の廉価なヘッドユニットへの展開にも期待したい。

すでに今年のCESで発表され、北米では10月から販売開始されているアルパインの『KCA-420i』(100.00USドル)は、同社のAi-NET対応ヘッドユニットと組み合わせて利用するタイプ。すでに人気商品になっているようだ。(ヘッドユニットと同時購入で30−50ドルの値引きキャンペーンを展開中)

ちなみにアルパインのiPod連携はタッチパネル液晶を前提としないヘッドユニットのボタンと回転ダイヤルを併用したインターフェイスが特徴となっている。

北米市場では次々に車載機のiPod連携が進んでいるといえる。2005年はこの波が日本にも上陸するのは確実。車内の音楽環境に新たなメディアが取り込まれドライブがより楽しくなる年になりそうだ。

《三浦和也》

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