ルノーは、パリモーターショー(9月23日−10月10日)において、ルーマニアで生産中のダシア『ローガン』を、西欧でも販売すると発表した。
ダシアはルノーの子会社で、ローガンはもともとルーマニア、コロンビア、モロッコ、ロシアに輸出される予定だったが、西欧での販売にも踏み切ることにした。
ローガンは、5人乗り4ドアサルーンでありながら、それぞれの国で5000ユーロ(65万円)という価格で販売することをめざしてきた低価格車だ。
低価格を実現するめの工夫が、ルノーの他車種との部品の共通化だ。
たとえば、ブラットフォームとリアサスペンションは『モデュス』、フロントサスペンションと内装は『クリオ』、5速ギアボックスは『メガーヌ』、1.4リットルと1.6リットルの直4ガソリンエンジンは『カングー』というように、他車種のパーツを使用している。
このほか、鉄、ガラス、プラスチックなどの素材もできるだけルーマニア産の安いものを使用している。
ただ、西欧で販売されるモデルは、エアバックとアンチロックブレーキシステムを搭載するため、7500ユーロ(98万円)と割高になる。