フィアット「王子様」結婚で、首相からご祝儀175円…?!

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フィアット「王子様」結婚で、首相からご祝儀175円…?!
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フィアット創業家の“プリンス”、ジョン・エルカーン氏の結婚披露宴が4日、イタリア北部のマッジョーレ湖で行われた。相手は伯爵家出身のラビーナ・ボッロメオ嬢。

ジョンは1976年ニューヨーク生まれで、昨年死去したジョバンニ・アニェッリ名誉会長の孫。

トリノ工科大学在学中、ジョバンニ氏の肝入りで、僅か22歳でフィアット取締役会に加わった。さらに今年5月には、叔父で会長だったウンベルト氏の死去と、ルカ・ディ・モンテゼーモロの会長就任にともない、弱冠27歳でイタリア最大の企業の副会長に就任した。

こうした華麗な経歴ゆえ、イタリアでは以前から「フィアットの王子様」として、女性誌はもちろん芸能ニュースでも人気があった。

今回の披露宴で、特に話題を呼んでいるのは、その「ご祝儀」だ。欧米の慣例に従い、あらかじめ新郎新婦が指定した店で、参列者はリストから贈りたい品を選んでお金を払う仕組みである。

通常、名家の結婚には骨董品店などが選ばれるというが、ジョン氏が選んだのは、日本人観光客も訪れるごく普通のミラノのデパートだった。

実はそのデパートの大株主はアニェッリ家というオチもあるのだが、「まずは日常生活のスタートを地道に固めたい」という2人の思いから、1ユーロ50セント(約175円)のテーブルナプキンもリストに含まれているという。

しかしながら披露宴ディナーの厳選された招待客は、“上司”であるルカ・ディ・モンテゼーモロ会長、ベルルスコーニ・イタリア首相などVIPばかり。まさか“デパート”ですませるようなこともできず、当然別に高額な結婚祝いを用意したことだろう。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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