低公害のクルマであれば、企業・個人を問わず出展できるのがエコカーワールド(5−6日、横浜・赤レンガ倉庫広場。主催:環境省など)のよき伝統。今回もいくつかの大学が興味深い展示を行なった。
SFのマンガか映画に出てきそうな電気自動車は、拓殖大学の電気自動車愛好会が製作した『HAL』。名前はあの傑作SF映画の…と思いきや、「晴」のことだそう。
スタイリングは、愛好会メンバーにデザイン科の学生がおり、その生徒が描いたスケッチをもとにFRPで作ったものだという。覆いかぶさるような乗車姿勢は、見た目通りの低重心を実現している。
工学部所属の伊藤拓也さんは「スクーターやATVから、使える部品は何でも流用しました」というが、フレームは自作。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがスポーツバイクのようなリンク式スイングアーム。どちらもシンプルな構造だが、これも学生による設計・製作だ。
それでナンバープレートを取得し、四国EVラリーに出場しているのだからスキルには驚きだ。