メルセデスベンツの子会社としてアメリカに設立されたスマートUSAは、2006年にSUVモデルの『フォアモア』をアメリカデビューさせることを発表した。フォアモアはブラジル国内のメルセデスベンツ工場で生産され、年間6万台の生産能力がある、という。
スマートは、そのエンジニアリング、スタイルが他のクルマから際立っていることから、個性を求める人のあいだでブランドとしての認知が高まるだろう、とスマートUSAではコメント。また、SUVの意味するところは、「Smart Utility Vehicle」である、とこの車のユニークさを強調する。
スマートは現在31カ国で6つのモデルが販売されているが、アメリカではマーケット事情などを考えた上で、スマート初となるSUVをまず投入。ブランドが浸透したところで、他の小型モデルの販売も始める、という戦略だ。
メルセデスが狙うのは、『ミニ』がBMWグループの販売戦略の上で果たしているような役割。利益増強に役立つセカンドチャンネルの確立と共に、ノベルティグッズなどの別チャンネルも創りだせるクルマ、という意味だ。
スマートの販売はメルセデスディーラーを通して行われる予定だが、スマートのために別のショールームを設けるなど、販売準備は着々と進められている。