ニューヨークにある投資会社、モーガン・スタンレーが行った自動車の品質調査によると、ビッグ3のクルマは「ほとんどのアメリカ人が考えているよりもずっと品質が優れている」という。
これは、実際の品質と消費者の考えのギャップについて行われた調査で、アメリカ国内で販売されている34のブランドが対象となった。その結果、GM、フォード、クライスラーのすべてで、消費者の受け止め方よりも実際の品質が優れている、ということが明らかになった。
最もギャップが激しかったのはフォードとマーキュリーで、GMのビュイック、オールズモビル、キャデラック、クライスラーグループのジープなども消費者から品質を低く見積もられているブランドだった。
逆に実際の品質よりも消費者の評判が良い、と判断されたのはすべてヨーロッパ、アジアのブランドで、レンジローバー、フォルクスワーゲン、アウディ、ボルボ、メルセデスベンツ、BMW、など。
米国産車で品質に見合った、あるいはそれを超えた評価を受けているのはGMのポンティアック、シボレー、サターン、クライスラーグループのダッジのみ。
こうした消費者の考えと実際とのギャップを埋めて行かなければ将来ビッグ3はより大きなシェアを失うリスクがある、と調査は結論している。