ホンダが自社開発した小型ビジネスジェット実験機「HondaJet」(ホンダジェット)の主翼構造にはアルミ一体削り出しスキンを採用、従来構造よりもスムーズな表面を実現し、独自開発した乱流発生を抑える層流翼設計と合わせて空気抵抗を大きく低減した。
さらに、胴体の先端形状を工夫し、層流を実現させるなど、随所に自動車開発などで培った抵抗低減の技術を盛り込んだ。ホンダ製エンジンの採用と合わせて燃費は同クラスの従来機に対して4割向上した。
今後、200時間の飛行試験を計画、各種システムや性能、性能安定性を実機レベルで確認、実証する計画だ。
ホンダは1986年から小型ジェット機の研究をスタートしたが、自社製エンジンと自社製機体での飛行は今回が初めてで、両方を開発したのは世界でも珍しい。