12月1日付けでルノーからトヨタへと移籍したマイク・ガスコイン。マクラーレン、ザウバー、ティレル、ジョーダン、ベネトンと数多くのチームでその手腕を奮い、新たにトヨタのテクニカル・ディレクターに就任したガスコインは新天地での目標はチャンピオンシップを獲得することだと断言する。
「チームは目標を成し遂げるために信じられないほどの決意を持っている。トヨタは勝つまで諦めるつもりがない。シャシーテクニカルディレクターとしての私の役割はケルンのファクトリーでシャシーのデザインや機能などの技術的な側面をカバーすること。あとレースとテストでも」
「エンジンテクニカルディレクターを務めるルカ・マルモリーニがエンジン側を担ってくれる。私とグスタフ・ブルナーとはずいぶん前からの知り合いで、常に良好な関係を保ってきた。我々はお互いの役割を尊重しているから、何の不安も感じていないよ」
「2003年、トヨタはいいパフォーマンスを所々で見せてはいたが、それを広げることができなかった。全エリアで競争力を上げなければならないことはもちろんだが、開発を続けていく確固たる基盤は出来ていると思う。『TF104』が序盤戦からコンペティティブであることを望むよ」
「しかし重要なことは将来的にワールドチャンピオンシップを獲得できるチームにトヨタを仕上げていくこと。それを2004年に達成することは困難だが、長期的には充分可能だ」と、ガスコインは語った。