ダイハツ工業の神尾克幸専務は27日、東京で開いた『タント』の発表会場で、2004年の軽自動車国内シェアについて「30%の達成を掛け声にしたい」と述べ、初の3割台を目指す方針を明らかにした。
同社の軽販売シェアは今年、過去最高に達するのが確実だが、新モデル、タントの投入もあり、来年は大台乗せを狙う。
トヨタ自動車出身の神尾専務は国内営業担当で、同社の次期社長候補。トヨタからの至上命題である軽ナンバーワンを目指し、トヨタ販売店との連携など強化策を相次いで打ち出している。
神尾専務によると、ダイハツの今年のシェア見通しは29.5%。昨年、全面改良して投入した『ムーヴ』『ミラ』が好調で、最高だった00年の27.8%を大幅に上回り、2年ぶりに記録を更新する。
神尾専務は「来年以降は30%を安定的に達成できる体質にしたい」と述べ、首位奪取への足場固めにするとの考えを示した。