横浜市オープンバスの新天地は、函館

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横浜市交通局は11日、首都圏で実施された排出ガス規制に適合しないため、廃車を決めていた「オープンバス」の譲渡先が決定したことを明らかにした。購入者は北海道函館市にある観光バス会社で、ナンバーも再取得して積極活用するとしている。

このオープンバスは1998年、同年にプロ野球で優勝した横浜ベイスターズの選手を乗せてパレードする目的で廃車となった路線バスの屋根部を切り取り、格安の改造費で作られたもの。横浜市内で行われるイベントだけではなく、福岡などにも出張した経験を持つ。

しかし、10月1日から施行された首都圏のディーゼル車排出ガス規制に適合できないため、廃車を決定。市民から「できれば残して欲しい」という要望が多かったため、規制対象エリア外に売却すべく、オークションを実施していた。

約2週間の応募期間中に7通の応募があり、このうち具体的な金額を提示した3者の中から、最も高額の205万円を提示した函館のバス会社が落札することになった。バスの整備経験が豊富で、車両管理についてもノウハウを有していることも決め手となったらしい。

バスは近日中に船便などで函館へ輸送される予定。売却代金の205万円については国際熱帯木材機関に寄付する予定だ。

《石田真一》

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