投資格付け会社の格付投資情報センター(R&I)は、三菱自動車の長期優先債務の格付けを引き下げる方向で見直すと発表した。2004年3月期連結決算見通しを下方修正するなど、業績が悪化しているのが主因。
三菱自動車の長期優先債務の格付けはダブルBだが、格付けの引き下げは必至だ。
三菱自動車は、中間連結決算で、802億円の当期赤字に転落した。北米で展開した若年者向けの支払額据え置きローンなどが焦げ付くケースが相次ぎ、貸し倒れ引当金を計上、ローンの与信も厳格化したこともあって販売は低迷している。
加えて、通期見通しも当初予想は100億円の最終利益となる予定が、110億円の最終赤字に転落することになった。このため、格付けも引き下げられる模様だ。