ヤマハ発動機では「ジ・アート・オブ・エンジニアリング」をテーマにブースを構成し、「さながらミュージアムで作品を鑑賞するような」演出。既存のモーターサイクル概念から飛躍し、「21世紀のパーソナルビークル」としてあるべき姿を提案している。
ヤマハでは電動スクーターの『パッソル』を販売しているが、その技術をもとにした小型ビークルを公開している。『ディバイド』ではフレーム中央にピボットを設け、折りたためるようにしたもの。有機的なデザインは「メタルアート・コミューター」を標榜したもので、住宅内に置いたときはオブジェとなることを想定したもの。
五角形のフレームが目を引く『ポッケ』は「マルチファンクション・コミューター」という提案。青い透明樹脂で覆われたユーティリティスペースには予備のバッテリーや携帯充電器を収納できる。「ポッケ」という名称はかつてヤマハから販売されていた小型ホビーモーターサイクルに由来する。
『FC06』はメタノールを改質する燃料電池を搭載したスクーター。燃料電池が普及すれば、コンビニエンスストアなどで手軽に燃料が購入できるようになるかもしれないという未来予測をしている。
このほか、前輪のホイールにモーターを内蔵して押し歩きの際にパワーアシストを行なうスクーター『マブリス』や、走行状態に応じて音を奏でる『ドルサウインド』など、これまでにない小型ビークルが展示されている。