年々規模を拡大し、来場者も増加を続けている福祉機器展だが、それによってこれまで明るみにならなかった社会のバリアフリー度の低さもあらわになってきた。
ここ数年来は東京・有明のビッグサイトで開催されているのだが、健常者にとっても快適とは言いがたい会場へのアクセスが、障害を持つ人にとっては想像以上の負担になっていたようだ。
会場に隣接した駐車場は午前中で満杯となり、バスや自家用車で来場した人は外部の臨時駐車場から延々と移動する羽目になっていた。またりんかい線を利用した来場者は歩道橋を渡らなければならず、車椅子利用者は一基しかないエレベーターに行列を作っていた。
本来バリアフリー度が高くなければいけないはずの公共施設がこのありさまで、このことに歯痒さを感じている出展者も多いようだ。