今回のモデルチェンジではハード面の改良は最小限に抑えられている。大きく変わったのは地図データ、そしてソフトによる新機能の追加だ。
地図データは2002年版データベースを使用していた『DR100』シリーズに対し、『DR200』シリーズでは2003年版を使用している。これはカロッツェリアナビの最上級機であるHDDサイバーナビで採用されたものとほぼ同レベルで、住所(番地・号)検索は全国約3100万件のデータを収録している。
10mスケールのオリジナルシティマップ(詳細市街地図)を収録した都市数は1411都市で、2002年版の1406都市から5都市分が増えた。少ないようにも思えるが、全国で市町村合併が進んだことによって全体の都市数は減少する傾向にあるため、それを考慮した場合には5都市以上に増えていることになるという。
HDDサイバーナビと同等…で注目されるのが、昭文社「マップル渋滞ぬけみち」データが追加されたことだ。東京、名古屋、大阪の大都市圏、そしてVICSの3メディアビーコン接続時に限られるが、DRGS(動的経路誘導システム)でこのデータを活用したオートリルートを使える。
特筆すべきはメモリーナビでもこの機能が使用可能であるということ。該当地域であれば、ルート設定時に抜け道データメモリー内に収録される仕組みとなる。