マツダの井巻久一社長は、15日発表した『アクセラ』について「世界のコンパクトカー市場で絶対勝つんだという気持ちで開発してきた。コンパクトの新しい世界標準になると確信している」と、自信を示した。
『アクセラ』は欧州で『MAZDA3』として先行販売しているが、今後は北米、アジアなどに順次展開、井巻社長は「全世界で年25万台販売するマツダの最量販車種に育成する」と、販売計画を明らかにした。
販売計画の内訳は、日本の3万台をはじめ欧州7万台、北米10万台(米国7万台、カナダ3万台)、アジアなどその他地域で5万台としている。生産は、全量国内の防府工場(山口県防府市)が担当する。
8月末に急きょ、ルイス・ブース前社長の後任となった井巻社長にとっては、就任後初の新車発表。新モデルがストップライトを浴びて披露されると、「社長になって良かったなと感じる瞬間です」と述べ、余裕を見せた。ただ、同社はまだ再建途上にあり、その前途はアクセラが計画どおりに世界市場で販売実績をあげるかにかかっている。