ホンダの米国子会社アメリカン・ホンダモーターは、上級セダンのアキュラ『TL』をフルモデルチェンジして6日から全米のアキュラチャンネルで発売した。
新型TLは、新開発の3.2リットルV型6気筒VTECエンジンを搭載、最高出力は270Hp、最大トルクが238lbs-ftを発揮する。米国カリフォルニア州の排出ガス規制LEV-2 ULEVに対応した。ドライブ・バイ・ワイヤーのスロットルシステムを採用、トランスミッションはシーケンシャルスポーツシフト付5速オートマチックとクロスレシオ6速マニュアルから選択できる。
また、XMサテライトラジオ、北米で初めてDVDオーディオサラウンドシステムとブルートゥス対応ハンズフリー携帯電話システムを車載用として採用した。安全装備はEBD(電子制御制動力配分システム)付き4チャンネルABS+ブレーキアシストととサイドカーテンエアバッグシステムなどを標準装備した。
従来モデルに引き続きホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチャリングのメアリズビル工場で生産する。販売価格は6MT、5ATともに3万2650ドルで、年間6万5000台の販売を目指す。
TLの日本バージョンは、自動ブレーキなど、数々の新技術安全装備を採用したホンダ『インスパイア』だが、これらの装備のTLでの採用は見送った。