怖かったから---東名逆走事故加害者の言い分

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静岡県警は18日、今年7月に東名高速のサービスエリア出口付近で急ブレーキを使って故意に追突事故を起こし、その後このクルマに向かって逆走事故を起こし、ドライバーを殺害した24歳の男を殺人と殺人未遂の容疑で逮捕した。

静岡県警・御殿場署、同・高速隊の調べによると、この事故は今年7月12日の午後11時55分ごろに発生している。静岡県小山町桑木付近の東名高速上り線・足柄サービスエリア出口の加速車線で24歳の男が運転するクルマが急ブレーキを踏み、後続で加速中だった52歳の男性が運転するクルマがこれに追突した。

男のクルマは本線上の追越車線付近まで弾き飛ばされる形となったが、その直後に車外へ出て被害状況の確認をしていた後続車の運転者めがけてクルマを突進させてさらに衝突。弾みで再度追越車線側に戻り、本線上を逆走して大型トラックと正面衝突した。

この事故で後続車の運転者が死亡、同乗していた33歳の女性が重傷を負った。また、男はトラックとの正面衝突で一時意識不明の重体になるなどしていた。

警察では男の回復を待ち、任意で事情を聞いていたが、急ブレーキを踏んだ動機について「後続車に追い掛け回されているような気がして怖くなった。脅してやろうかと思った」などと供述していることから、危害を加える目的でブレーキを使ったと判断。殺人と殺人未遂容疑を適用して逮捕に踏み切った。

ただし、男は殺意については否認する供述を行っており、さらに調べを進めていく方針だ。

《石田真一》

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