三菱自動車は、17日発表した『グランディス』ベースの燃料電池車『MITSUBISHI FCV』に、この車固有の「ビークルホームページ」システムを採用したことを明らかにした。
単に専用ページを作るのでなく、FCVに小型のサーバーを搭載、走行状況などをFCVからカーテレマティクス技術によって発信させる。年内に公道走行が始まれば、インターネットを通じて、同車の走行状況を広く一般に公開する。
このシステムはもともと、FCVの走行状況をモニターして技術開発に反映させるために導入した。しかし、「将来のカーテレマティクス技術を探るため、クルマそのものにページ情報を発信する機能をもたせた」(三菱の安東弘光執行役員)という。燃料電池の作動状況や走行スピードなどを車載のサーバーが認識したうえで、携帯電話のインフラを使い情報を伝達する。
ダッシュボードには前方に向いたカメラも搭載しており、走行状況を動画で発信する。この模様は一般向けのホームページでも掲載される。FCVに搭載したカーテレマティクス用のプラットフォームは自社開発した。