福岡県警は2日、走行中のクルマから飛び降りた20歳の女性を放置したまま逃走したとして、24歳の男を保護責任者遺棄容疑で逮捕した。女性は飛び降りた際に頭を強打しており、意識不明の重体となっている。
福岡県警・宗像署の調べによると、この事件は1日夜に発生している。同日の午後7時50分ごろ、福岡県宗像市ひかりヶ丘7丁目付近の市道で、若い女性が頭から血を流した状態で倒れているのを通行人が発見し、警察に届け出た。
女性はすぐに病院へ収容されたが、頭を強打しており、意識不明の重体となっている。
女性の後頭部には強く打ちつけたような痕跡が残されていたが、クルマにひかれたような状態ではなく、鈍器のようなもので殴られたような状態でもないことから、警察では事件と事故の両面から捜査を続けていたが、医療鑑定の結果、この女性は走行中のクルマから落ちた可能性が高まった。
このため警察では女性と直前まで会っていた24歳の男を呼び出し、任意で事情を聞いたところ、女性が口論の末に激情し、走行中のクルマから飛び降りたことを自供した。男は女性と口論して腹が立っていたこともあり、女性の様子を確認することもなく、その場から走り去っていた。
警察ではこの男を保護責任者遺棄容疑で逮捕したが、供述の内容に不透明な点もあることから、さらに調べを進めていくとしている。