【G-BOOKサービス充実】できる、できないは接続方式しだい

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これまではWiLL『サイファ』に採用されたカードナビしか存在しなかったG-BOOK対応ナビだが、8月のサービス本格化以後は採用機種が大幅に増える予定だ。現状ではライン装着DVDナビ2機種と、ディーラー装着HDDナビ1機種、サイファに装着されたものと同等の機能を持つディーラー装着カードナビ1機種の合計4機種がラインナップされている。

サイファに装着されたカードナビでは、専用通信モジュール「DCM」(Data Communication Module)がセットとなっており、G-BOOKセンターとのデータ通信はこれを介して行っていた。携帯電話も接続できるが、こちらはハンズフリー通話のみに使用するという考え方だ。

新たにラインナップされた機種のデータ通信手段についていうと、(1)ライン装着DVDナビの高級車用タイプと、(2)ディーラー装着カードナビについては、DCMとの組み合わせ、(3)ライン装着の普及型DVDナビでは、DCMと携帯電話のいずれかひとつを選ぶ、(4)ディーラー装着のHDDナビでは携帯電話をデータ通信に使用し、DCMは選択できない。

機種によって「できる、できない」があり、通信手段でも同様の問題が生じる。このあたりが難解だ。例えばオペレーターサポートサービスについていうと、ライン装着DVDナビの高級車用タイプ(1)、ディーラー装着カードナビ(2)では、携帯電話のハンズフリーキット(1万5000円)をプラスしないと同サービスは受けられない。

前者についてはブルートゥース対応携帯電話があればハンズフリーキットは必要なくなるが、ブルートゥース対応機は現在どこのキャリアもラインナップしていない。auが過去に一時販売していたが現時点では入手困難。今後の発売を待つにしても機種変更や新規購入といった手間と出費を要する。

ライン装着の普及型DVDナビ(3)では「データ通信手段にDCMと携帯電話のいずれかひとつを選ぶことになる」と説明したが、2万9000円のオプション品となるDCMを選択し、さらには1万5000円のハンズフリーキットも購入し、携帯電話を音声通話用として組み合わせればオペレーターサポートサービスも受けられる。

ここで「ハンズフリーキットだけでいいや」とケチればオペレーターサポートサービスは受けられない。データと音声の双方を同時にやり取りできる仕様ではないためだ。

ディーラー装着HDDナビ(4)は携帯電話しか接続できず、したがってこの機種を選択するとオペレーターサービスの利用はできない。

DCMと携帯電話の差異は利用料金にも反映される。DCMは通信料込みで月額1380円。データ通信に携帯電話した場合は同450円だが、通信料金は別途必要だ。G-BOOKをこよなく愛するヘビーユーザーなら前者の方がお得だが、イニシャルコストは高くつく。

購入の際にはユーザー自身で「G-BOOKを使ってやりたいのはアレとコレ」と予習しておく必要がありそうだ。

《石田真一》

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