新型『ブリウス』の車重は公表されていないが、車格から判断するに、現行モデルの1220kg(車両総重量は1495kg)より上回ることは確実だろう。だが、車両開発を担当した第2開発センターの井上雅央・製品企画主査によると「今よりも少し重い程度とお考えください」と意外なことを言う。
「詳細はまだ発表できませんが、実はアルミ材を多用したため現行車に近い重量を実現しています。車体を大きくしつつも、徹底した軽量化を実施しています。現行モデルでアルミを使っていたのはエンジンなどのパワートレイン系が中心でしたが、新型ではそれに加えてエンジンフード、ラッゲッジフードなどの車体各所にアルミ材を採用しています」と説明する。
足まわりにもアルミ材が使われているが、素材をアルミ化したというだけで、サスペンションなどは『カローラ』とほぼ同一の設計になっているそうだ。つまり細かい部分では製造コストの削減も実施する余裕があったということだ。