【マツダ『RX-8』発表】人間を乗せる空間を犠牲にしないスポーツカー

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【マツダ『RX-8』発表】人間を乗せる空間を犠牲にしないスポーツカー
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センターピラーレスのボディ構造、後席への乗降を円滑化するためのフリースタイルドア、そして「意外に短いな」という印象を与えるフロント部分など、『RX-8』にはこれまでのスポーツカーと一線を画すような特徴が数多く見られる。

RX-8のデザインを担当した前田育男チーフデザイナー(デザイン本部・アドバンスデザインスタジオ)は「RX-8は人間を乗せる空間を犠牲にしなかった初めてのスポーツカーですからね。スポーツカーとは人間が乗るスペースを削って駆動系に当てているというのが世界標準なので、ある意味でこれまでのスポーツカーとは一線を画しているのは当然かもしれません」と語る。

Bピラー(センターピラー)を廃止し、観音開きのドアを採用するという点では1999年の東京モーターショーに出品された『RXエボルブ』からのデザインを踏襲しているようにも思える。しかし、前田さんは「エボルブでのアイデアを下敷きにしていることは間違いないのですが、エボルブのキャビンスペースはRX-8よりも広くで、言うなればセダン寄りの構想から生まれたものです」と説明、さらには「エボルブのままではスポーツカーにはできなかった」と言葉を続ける。キャビンスペースを大きく確保したため、逆にそれが災いしてスポーツカーとしての挙動が出せなくなっていたという。

「今回採用した新ロータリーのレネシスは非常にコンパクトな構造で、駆動系に要するスペースを削ることができた。この削ったスペースをキャビンに割り当てることで大人4人が乗れるという居住性を確保しています。もしこれが直6縦置きだったらこういうことはできない。さらにはショートノーズ、ショートテールという2ドアクーペ的なシルエットを生み出し、運転する楽しみが味わえるスポーツカーとしての挙動も可能にしています」

前田さんは「誰からも聞かれるのですが、RX-8はエボルブをシェイプしただけのクルマではありませんよ」と笑った。

《石田真一》

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