スバル富士重工業の株式を20%取得したGMが、その長所を最大限に活かす方法として候補に挙げているのが、スバルとサーブの技術を融合させる、というサーブ活性化策だと言われている。
まだ可能性の段階だが、サーブの将来モデルとして考えられているのは、現行の『9-3』よりひとまわり小さい『9-2』。そしてそのベースに、スバルの『インプレッサ』のプラットフォームを流用するというのである。それも、サーブが求めているのはハイパフォーマンスの「WRX」仕様だ、と言われている。
ただし、スバル側ではアメリカ市場でのスバル販売戦略の上からも、高級ブランドであるサーブに最も高性能なプラットフォームを使われるのは好ましくないと陳情した、という情報もある。
新型サーブが登場するのは早くて2006年と言われるが、もしかすると、少なくともアメリカではどちらかの名前が消えてしまう可能性も含まれる。このGMの子会社活性化策と経営統合策は、果たして吉と出るのか、凶と出るのか。