トヨタ自動車は、人間工学の視点から車の使いやすさを独自に指標化した「ユニバーサルデザインマーク」の適用を、今夏にも全面改良する2BOX車の『ラウム』に適用する方針だ。トヨタはユニバーサルデザインを追及したコンセプトカー『ALSV』を昨年秋の東京モーターショーに参考出品しているが、新型ラウムは、このALSVをベースに開発している。
トヨタのユニバーサルデザインに関する評価指標は、「乗降性」や「メーター類視認性」など全部で7指標を設定、それぞれトヨタ独自の評価で点数を付ける仕組み。各指標は、採点結果によってユニバーサルデザインマークがゼロから4個のランクで示される。
新型ラウムの評価指標は、カタログなどを通じてユーザーに開示、使いやすさの目安として活用してもらう。ALSVはリアドアをスライディングドアとし、センターピラーのない開口部にするなど、斬新なデザインとなっているが、ラウムにどれだけ反映されるか注目されるところだ。