しゃべる看板に暗視カメラ---大阪府警がお手軽犯罪防止に導入するモノ

自動車 社会 社会

大阪府警は12日、歩行者などに対して音でひったくり被害の防止を呼びかける「しゃべる看板」をひったくり多発地帯に設置する方針を明らかにした。このほか車上狙いが集中する駐車場に移動式の暗視カメラを設置。これら犯罪の撲滅を目指す。

大阪では少年によるひったくり犯罪が後を絶たず、27年連続でひったくり犯罪件数ワースト1を記録している。今回設置される看板はひったくり犯罪の防止を目的としたもの。ひったくり犯罪多発地帯としてピックアップした府内の10カ所に設置。看板には熱感知センサーが装備してあり、歩行者が看板の前を通過すると「ひったくりに注意してください」などと呼びかけるようになっている。「ひったくり犯罪が実際に起きていることを告知しないと、歩行者側も他人事と思って具体的な対策をしない」ということから設置が決まった。

また、ひったくりと合わせ、もうひとつの“お気軽犯罪”として大阪で問題化しているのが車上狙い。最近流行のコインパーキングには防犯カメラが設置されており、防犯対策で一役買っているものの、一般駐車場では導入費用の高さもあってなかなか普及していない。盗難の常習者も人目のつきにくい場所で犯行に及ぶことから、この面での対策も急務となっている。

そこで府警の予算で移動式の暗視カメラを購入。被害が多発する駐車場に設置することにした。高速回線による映像伝達システムもセットされており、最寄りのパトカーに発生場所と、リアルタイム映像を伝達できるようにもなっている。

これらを獲得するための予算は約2億9000万円。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース