気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年10月24日付
●日産快走、借金激減、2兆8000億から800億(読売・1面、関連記事8面)
●東京大気汚染訴訟29日判決、車メーカー責任問えるか(読売・3面)
●車にアルミ、採用次々、神戸製鋼予測「需要、4年で8倍に」(読売・11面)
●いすゞ、米国生産撤退、富士重工にSUV委託(毎日・8面)
●ドイツ人は日本車大好き、満足度調査でトップ独占(毎日・9面)
●ヤマハ発動機、6億円申告漏れ、エンジン処分時期を操作(東京・28面)
●トヨタ、9月中間決算見通し「経常利益7600億円」、北米販売好調(日経・1面)
●日野、排ガスの有害粒子状物質をトラックで95%削減(日経・11面)
●英国のMGローバー、日本再参入を検討(日経・13面)
●特集・EU新環境規制、日本メーカーの挑戦(上)世界標準にらみ対策急(日経・13面)
ひとくちコメント
日産自動車が2002年9月期の中間決算見通しを発表した。売上高、営業利益とも半期として過去最高を記録する快走ぶりだ。きょうの各紙が1面(朝日は3面の総合)と経済面で大きく取り上げている。
そんな中で、日経は「トヨタ経常利益7600億円」との大見出し。サブに「日産も倍増3230億円」と伝えている。最高益の更新は、日産ばかりではなく「トヨタも忘れてはならない」という配慮なのだろうか。
都内のホテルで開かれた記者会見では、カルロス・ゴーン社長が中期計画の進行状況について約1時間にわたって熱弁をふるっていたが、その顔をよく拝見すると、トレードマークにもなっていたメガネがない。今週発売の週刊誌が「近視矯正手術を受けた」と報じていたが、目ばかりでなく会社の業績も「視界良好」のようである。
ただ、ゴーン社長自身は「これがピークではない。日産の真の実力を示すのはこれからだ」と強調していたが……。