気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年10月23日付
●コンビニでレンタカー貸し出し、トヨタがファミリーマートと提携(朝日・10面)
●プジョーの5車種1730台リコール(朝日・37面)
●オムロンなどが車載用の新たな情報配信サービス来春から開始(読売・8面)
●ホンダ「究極」試作燃料電池車初公開(東京・8面)
●日産、「ダットサン」トラック生産、スペインに移管、国内縮小(日経・1面)
●三菱重工、GMからカーエアコン、700億円受注(日経・11面)
●ダイムラークライスラー、ベンツ「Cクラス」の新モデル発売(日経・31面)
ひとくちコメント
街の情報発信拠点として周辺住民に親しまれているコンビニエンスストアの店頭で、レンタカーまで受け渡しする新サービスを開始することになった。トヨタ自動車とファミリーマートが提携、まず愛知県下の250店舗で11月から実施するという。きょうの朝日と日経が取り上げている。
新サービスの名称は「コンビニレンタカー」。トヨタ系列のレンタリース愛知が予約窓口となり、顧客の都合のよい店舗で車両を受け渡す仕組みだ。車種は、先日発表したWiLL『サイファ』を3時間1000円で貸し出すほか、『ist』(イスト)、『ヴィッツ』など。トヨタでは他の地域への展開も検討中で、顧客の利便性を高め、レンタカー需要を掘り起こすのが狙いという。
欧米に比べ「マイカー」中心の日本では、個人によるレンタカーの利用率は極めて低い。新リース方式の導入や今回のコンビニ利用など需要喚起のアイデアは悪くない。加速する若者のクルマ離れにどれほど歯止めをかけられるのかにも注目したい。