日野自動車、KDDI、日本エリクソンの3社は、携帯電話と短距離無線通信技術を使った路線バスの利用をサポートするシステム「BTコンダクター」を共同で開発した。29日から開催される東京モーターショーに日野のブースに参考出品される。
システムは、ITSを活用した人流分野のサービス向上を狙ったもので、路線バス乗降時に携帯電話を使ってサービスを受けられる。日野が企画して、短距離無線通信技術ブルートゥースの応用技術を持つエリクソンがシステムを開発、KDDIが全体をコーディネートした。
具体的なサービスは、バス利用者の携帯電話とバスやバス停に設置されたサーバー間にブルートゥース無線通信を適用、バスから携帯電話に停留所案内などの情報を文字、光、音声で提供するほか、携帯電話からの操作で、降車合図や運賃を電子決済できる。バスに乗り慣れない人、視聴覚障害者、外国人に対してバスの利用をサポートする。
今後も3社は実用化に向けた研究を行っていく。