気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2002年10月8日付
○ ホンダ、ロサンゼルス市と燃料電池車契約 (毎日・1面)
○ トヨタは「ランドクルーザープラド」自動車各社相次ぎ新車発表、今週に4車種、市場活性化を期待 (毎日・8面)
○ 東証株価、100円割れ169銘柄に、いすゞ一週間で27.0%下落 (読売・8面)
○ 西海岸湾岸封鎖、米大統領が介入へ、他工場への影響、トヨタが懸念、部品を空輸で対応(東京・8面)
○ いまこの人に、トヨタ自動車F1リーダー、冨田務常務「参戦初年は苦戦、欧州文化にカイゼンで挑む」(東京・8面)
○ 奥田碩・日本経団連会長表明「日本経済は非常事態」 (東京・9面)
○ ダイハツ、「コペン」の受注1万台突破(産経・7面)
○ いすゞ、米国生産から撤退、富士重工との合弁解消(日経・1面)
○ 国交省、「運転前8時間禁酒を」バス協会に通達(日経・38面)
[ひとくちコメント]
東京市場は株価がバブル後最安値、円と債券も下げて「トリプル安」となり、「日本売り」の様相が強まっているが、8日未明、米国から元気な明るいニュースが飛び込んできた。ホンダが燃料電池車「FCX」を5台、ロサンゼルス市とリース販売する契約を結んだと発表した。きょうの読売を除く各紙が大きく取り上げている。
記事によるとリース価格は未定だが1号車は年内に納車する。燃料電池車をめぐっては、ホンダが7月10日に「年内販売」の発表を予定していたのを聞きつけたトヨタが、突如7月1日に出し抜いて先行発表。発売時期の発表でも、トヨタとホンダが熾烈な競争を繰り広げていたが、具体的な販売先が決まったのは今回のホンダが世界で初めて。
ところで、米国からのニュースと言えば、西海岸の湾岸閉鎖による工場操業停止の影響のほか、日経が「経営不振のいすゞが米国での現地生産を断念する」などと報じているのも気になるところだ。