日本の会計年度末を迎え、アメリカビッグ3の関心は日本メーカーの利益額に向いている。2001年度は、ほぼ確実にトヨタ、ホンダ、日産の利益総額がビッグ3の利益総額より多くなるためだ。
しかも2001年度、アメリカ市場での日本車比率は21%となり、そのこともビッグ3の危機感を強めている。特にトヨタはアメリカでの販売台数が初めて日本国内のそれを上回る結果となった。
現在の円安基準が今年一杯続けば、日本のメーカーはますます利益を上げ、ビッグ3との差が広まる恐れもある。ビッグ3が今後為替介入を含め、どんな手段に出るのか、再び日米自動車摩擦の再燃も充分に考えられる。
ビッグ3はとりあえず再び金利キャンペーンを始めたが、あまりにも長引くインセンティブは企業の体力を奪う。これ以上のリストラなどが出ると日本メーカーが槍玉に挙げられることになるだろう。