トヨタ『マークIIブリット』の開発責任者である大橋宏チーフエンジニア(第1開発センター)は、走りの基本性能にワゴンの機能性をプラスした、と商品企画を説明する。その「走り」も「長く乗っていたい」と思うような走りで、それを「ツーリング」と大橋チーフは呼ぶ。
「ゆとりのあるライフシーンに」乗るクルマということで、280PSターボのようなエンジンを設定しているものの、スバル『レガシィ』や日産『ステージア』とはライバル関係にはならない、と大橋チーフは考える。また先代マークIIワゴンである『マークIIクオリス』からの乗り換えやセダンからの乗り換えも多いだろう、と大橋チーフ。
ターゲットユーザーは、40代のちょっとアクティブなライフシーンをもつ人。ただ「需要や嗜好が多様化しており、年齢・性別・収入などは絞り込みにくく、また開発要件としても無かった」と語る。