販売低迷から深刻な経営危機に陥っているフィアットは、10億ユーロ(約1100億円)の緊急増資を実施すると発表した。
フィアットは年末までを目標に、グループの金融を除く有利子負債を35億ユーロにまで削減して経営再建を目指していた。しかし、9月に発生したアメリカでの同時多発テロ事件以降、需要が急減して販売が低迷したままだ。
結果、9月末までに有利子負債は75億ユーロにまで拡大、資金繰りが悪化していることから緊急で増資することを決定した。増資は一般に売り出す新株を1株15.5ユーロで発行する予定。GMは助け舟を出さないようだ。