【CEATEC2001】新技術「有機EL」がカーナビに採用される日

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【CEATEC2001】新技術「有機EL」がカーナビに採用される日
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今年のCEATECでメーカー各社が最も力を入れており、前年よりも格段の進歩が認められた新技術、それは「有機EL」を使ったディスプレーだろう。昨年の出展時には単色表示しかできず、サイズも小さかったが、今年はフルカラー化を果たし、サイズもカーナビ用モニターサイズとして採用できるほどの大きさになった。

有機ELは発光体にジアミン類などの有機物を使ったもので、パネル自体が自己発光するという性質を持つ。これまでの液晶ディスプレーにはバックライトが必要だったが、有機ELはそれ自体が発光するために不必要となる。最大の特長は「とにかく薄い」ということで、パネル自体はわずか3ミリ程度しかなく、前述したようにバックライト装置がいらないということも合わせて考えると、使用した機器の大幅な薄型化が期待できる。

アクティブマトリクス方式を採用し、4096色を発色できるタイプがNTTドコモの新携帯電話『FOMA』の一部機種で採用されているが、今後は大型化したタイプがカーナビ用のモニターなどに採用される可能性も高い。

モニターを薄型化することで設置場所の柔軟性が増すことや、バックライト方式に比べて飛躍的に明るくなっていることから採用を見送る理由はない。コスト面や生産性の問題さえクリアすれば、来年には市場投入されていることも考えられる。

《石田真一》

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