【新聞ウォッチ】日産・ゴーン社長、系列会社に血も涙もない “荒療治”

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月4日付

●三菱自動車、リサイクル材からエンジン部品(読売・11面)

●ルーフ開く「ソアラ」10年ぶり全面改良(毎日・8面)

●日産の北米工場資金調達、JPモルガン主幹事を取得(日経・7面)

●元セガ社長・入交氏、ホンダOBらの企業広報コンサルタント会社のアドバイザーに就任(産経・10面)

●日産、関連会社の株を業界外「リップル」に(東京・1面)

●パナソニックEVエナジー、ハイブリット車向け蓄電池を大幅増産(日経・13面)

ひとくちコメント

旧日本長期信用銀行(現・新生銀行)を買収した米国の投資組合リップルウッドが、日産自動車系列部品メーカー、ナイルス部品社の発行株式の約4割を取得、経営陣も派遣するなど、実質的に経営権を握ることになったという。きょうの東京と日経の2紙が同時に取り上げている。きょう4日にも発表するというから、両紙の特ダネである。

日産は再建計画「リバイバルプラン」の一環として資産処理を急いでいるが、旧池田物産などの系列部品メーカーは同業の米国部品メーカーなどに売却してきた。ところが、今回は傘下メーカーの経営権を業界外の投資会社に譲渡するというから異例である。

日産系列のある部品メーカーの長老は「人情深い日本人トップではとてもやれない」とゴーン社長の大胆な手腕を良くも悪くも評していたが、これからも血も涙もない系列破壊が加速することは間違いない。

《福田俊之》

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