あのフィアット『ブラーボ/ブラーバ』後継車がついにその正体を現した。その名も『スティーロ』。新型ハッチバックは、27日にジュネーブ・モーターショーで世界デビューを飾る。そして今年後半に3ドア&5ドアの2仕様をもってヨーロッパ各国で販売が開始される。
MPV的なスタイルとマルチパーパスな性能をハッチバックタイプで可能にするため、スティーロはブラーボ/ブラーバの斬新なルックスを諦め、いわゆる“フィアット的”スタイルを適用することに決めた。社内デザイン部=チェントロ・スティーレ(車名はここに由来する) でデザインされたスティーロは、新開発の前輪駆動モデュラー・プラットフォームを採用している。
このプラットフォームは今後、フィアット・グループ全ての新型車、例えばアルファロメオ『スパイダー』や同『GTV』などにも使われる。『ムルティプラ』と同様の、スペースフレーム・シャシーとモノコックボディとを融合させた構造が特徴だ。これにより生産コストを削減し、また需要の少ないニッチマーケットでも従来より低価格で販売できるという。