【新聞ウォッチ】金持ちトヨタ、F1でホンダに喧嘩を売る

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年2月6日付

●自動車総連春闘要求案「賃上げ11社平均8、282円」業績による格差が拡大 (産経・6面)

●栄枯盛衰・日本の花形産業、50年前の株価で比較「上昇率でトヨタ3位」(産経・7面)

●新刊紹介「ガソリン車が消える日」館内端著、宝島社720円(産経・24面)

●ダイハツ、軽乗用車「アトレーワゴン」発売。大きなドアーで乗りやすく(読売・11面)

●トヨタ、ドライバー育成、F1への参戦を支援(朝日・16面)

●5ドア日本でも続々登場、「コンパクトで広い」が特徴(毎日・8面)

●韓国財閥・大宇グループ粉飾会計問題「英秘密口座に200億ドル」(日経・11面)

●カーポイント「自動車仲介サイト楽天市場で展開」(日経・11面)

●日本GM「オペルヴィータ」発売「ゆったりとした広さ確保」(日経・11面)

ひとくちコメント

東京・後楽園にある東京ドームホテルが熱気に包まれた。「プロ野球がシーズン・オフなのに」そう思われる読者もいるだろう。きのう(5日)、このホテルでトヨタ自動車が今年のモータースポーツ計画を発表、マスコミ関係者がどっと詰めかけたからだ。

毎年、この時期に計画発表を行っているが、いよいよ来年からF1レースに参戦、来月下旬からは初のテスト走行を欧州で開始する。モータースポーツを担当する広報スタッフも、いつもと比べて意気込みが違ってみえた。

きょうの各紙は、読売、朝日はスポーツ面で、日経も企業総合面で、大枚をはたいて獲得したF1ドライバーのミカ・サロ(フィンランド)選手のスナップ写真とともに取り上げている。ところが、トヨタの“広報紙”とみられがちな東京、株インサイダー疑惑の“飛ばし記事”を掲載した毎日は扱っていない。産経はベタ記事。「テスト走行の開始」(読売)や「ドライバー育成」(朝日)など、華々しく発表会を開いたわりには、話題性に欠いており、各紙デスクの判断も微妙なところだったようだ。

それはともかく、2兆円を超える余剰資金を武器にF1の元祖・ホンダに挑むトヨタの野心は半端ではない。買収した富士スピードウェイは100億円を投入して全面改修中。選手の獲得も巨人軍並とも聞いている。工事が終わる2004年ころにはモータースポーツの世界も「気がつけばトヨタ……」となりかねない。

《福田俊之》

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