【新聞ウォッチ】三菱自工、“口止め料”割増しで社員離れも急増中

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年2月2日付

●三菱自動車「客離れ止まらず」元幹部ら書類送検 (読売・8面、関連記事39面)

●コラム・直球曲球「セダンへの思い強調」豊田章一郎・トヨタ自動車名誉会長(読売・8面)

●不慣れな雪道万全な備えを「タイヤチェーン」着実な装着へ練習必要(読売・27面)

●経済産業省、廃車フロン回収助成制度を創設:(毎日・3面)

●1月の国内新車販売「ホンダ、22.2%の伸び」(毎日・8面)

●21世紀まずこれをやろう「“脱車社会”の街づくり」(産経・1面)

●「ネットで自分色の車を」マツダが新サービス開始(産経・7面)

●「愛車で韓国回りたい」バイクジャーナリスト持ち込み解禁へ署名運動(産経・24面)

●トヨタ、「海外子会社の株公開も」奥田会長積極姿勢(東京・9面)

●石原都知事、森首相と環八視察、渋滞解消「確約」とアピール(東京・26面)

●日産、技術共有へ新組織、開発強化策発表 (朝日・12面)

●沖縄、地元の交通安全ポスターに安室奈美恵さん起用(朝日・39面)

●トヨタ、「ヤリス」用エンジン英工場で生産開始(日経・11面)

●中古車小売店「オートバンク」購入車返品OK(日経・35面)

●トヨタ、「ハイエース」などリコール(日経・42面)

●訃報、飯島彰・トヨタ車体会長肝不全のため死去、66歳(日経・43面)

ひとくちコメント

1月の新車販売状況を自販連がまとめた。前年同月比2.6%増で4カ月連続の増加となったという。『シビック』などが好調の本田技研が22.2%増の大きな伸びをみせたほか、トヨタも2.6%増、再建中の日産も0.1%の微増で、ようやく水面下から顔をのぞかせた。

だが、相も変わらず危険水域を彷徨っているのが三菱自動車。「リコール隠し」事件の後遺症から顧客離れが加速しているのはやむを得ないことだが、それに追い討ちをかけるように、きのう1日付の夕刊各紙は「警視庁が書類送検、役員関与の疑い」を大きく報道。さらに、きょうの読売朝刊は「立入検査備え、書類隠しの模擬訓練」をしていたことが警視庁の調べでわかったというお粗末な記事。同社の広報は「二度とこのような事のないように全社一丸となって……」というマニュアルどおりのコメントを発表した。

ダイムラークライスラーからの“助っ人”とともに発進したばかりの園部新体制に期待している関係者も多いが、イメージダウンにつながる“内部機密”が外に漏れるようでは前途が危ぶまれる。もっとも、上層部の腐敗体質に呆れた有能な若手社員の退職希望者が殺到し、人事部は大わらわという。

早期退職制度を導入、年度内の特別予算で退職引当金を増額するなど、早ければ早いほど“口止め料”割増しの退職金がたっぷりともらえるらしい。人の口に戸はたてられないともいうが……。

《福田俊之》

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