パリではあまりにも多くの新型車がデビューしたために、“ショーのスター”をしぼるのが難しい。が、ミニ『クーパー』と並んで、このメルセデス・ベンツ『Cクラス・スポーツクーペ』をダブルキャストで主役に推したい。
Cクラスのハッチバック仕様なのだが、実用ファミリーカーではなく、スポーツカーなのだ。なにしろいきなり230コンプレッサーである。197PS、0-100km/h加速が8秒ジャスト、最高速度240km……。BMWやアウディに対する殴り込みだぁ!
さらに天下のメルセデス・ベンツが小型車市場に参入してくるということで、それに対応すべく大衆車メーカーの量販クラスの質感が軒並み向上してきた。メルセデス・ベンツの生産規模と価格では“カテゴリー・キラー”とまではいかないが、消費者にとってはうれしい傾向だ。