CART『2000FedExチャンピオンシップシリーズ』開幕戦は26日、フロリダ州ホームステッドのマイアミ・スピードウェイで開催された。
午後2時9分、150周の決勝がスタート。フアン・モントヤ(トヨタ)やエイドリアン・フェルナンデス(フォード・コスワース)らが序盤をリードするが、40周前後で上位陣は次々にピットに入り、順位は大きく入れ替わる。
レースが落ち着いた58周目、ジル・ド・フェラン(ホンダ)がマシンの少なくなったコースでペースを上げてトップに立つ。その後フェランは2位との差を考えながら落ち着いたペースでレースをリード。しかし102周目にフルコースコーションが出て、上位陣はここぞとばかりにピットに入り、素早い作業でコース復帰。112周目に再スタートが切られたときにはポール・トレイシー(ホンダ)がトップとなっていた。
トレイシーは28秒台中盤のラップタイムでレースをリード。このまま優勝かと思われた141周目、周回遅れに前をふさがれ失速。このスキをマックス・パピス(フォード・コスワース)が追い抜き、そのままパピスがチェッカーを受けた。
予選15位からスタートしたCART初参戦の中野信治(ホンダ)は51周目に1回目のピットストップ、フロントウイングを調整してペースアップ。101周目に2度目のピットストップの後は8位をキープ、そのままフィニッシュして5ポイントを獲得した。
中野信治は「ミスをしないように心がけた。スタート直後の混戦や周回遅れの処理、再スタートなど、初めてのことが多かったが、それほどとまどったことはなかった。内容的にはまだまだのところがあるが、結果的にはまあまあ。フェランやクリスチャン・フィッティパルディ(フォード・コスワース)の後を追ったときにいろいろ勉強になった」と語る。
●ドライバーズ・ポイントランキング
1. M. パピス(フォード・コスワース) 20
2. R. モレノ(フォード・コスワース) 16
3. P. トレイシー(ホンダ) 14
4. J. バッサー(トヨタ) 12
5. P. カーペンティア(フォード・コスワース) 10
6. G. ド・フェラン(ホンダ) 10
●マニュファクチャラーズ・ポイントランキング
1. フォード・コスワース 20
2. ホンダ 16
3. トヨタ 12
4. メルセデス・ベンツ 3