ボルボ、バイオディーゼル対応トラックを拡充へ…CO2を最大70%削減

ボルボ・トラック
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ボルボトラック(Volvo Trucks)は5月16日、バイオディーゼル燃料「B100」に対応したトラックのラインナップを欧州で拡大すると発表した。これにより、CO2排出量を削減したい顧客に対して、再生可能燃料の選択肢がさらに広がることになる。

ボルボトラックは、バイオディーゼル燃料のB100に対応するモデルを増やすことで、気候変動対策戦略を強化している。ボルボトラックは、バイオディーゼル、HVO(加水分解植物油)、バイオガスなど、業界で最も広範な再生可能燃料の選択肢を用意している。今回の拡充により、ボルボ『FL』、『FE』、『FM』、『FMX』、『FH』、『FH16』モデルの多くのエンジンで、B100が利用可能となった。

バイオディーゼルを使用することで、「ウェル・トゥ・ホイール」でのCO2削減効果は、従来のディーゼル燃料と比較して30%から70%に向上するという。

現在、ボルボの中型および大型トラックは、ディーゼル、バイオディーゼル、HVO(水素化植物油)、CNG(圧縮天然ガス)、LNG(液化天然ガス)、バイオCNG、バイオLNG、EVなど、多様なパワートレインが設定されている。

ボルボトラックの脱炭素化戦略は、再生可能燃料を使用する内燃機関、EV、燃料電池電動車の3つの柱から成り立っている。この戦略により、2040年までに販売される全てのボルボトラックが、ネットゼロ排出を達成することを目指している。


《森脇稔》

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