PSAが日本に向けてディーゼル攻勢をかけてくる。その第一弾として投入されたのが、1.6リットルと2リットルのディーゼルターボで、『308』には2種のディーゼルターボ、『508』には2リットルディーゼルターボが積まれた。
プジョー『508』はDセグメントのモデルである。このセグメントといえば、メルセデス『Cクラス』、BMW『3シリーズ』、アウディ『A4』など、強敵が目白押しの市場である。
ヨーロッパでは長年にわたりディーゼルモデルを販売しているプジョー。日本市場にもいよいよクリーンディーゼルモデルとなる「BlueHDi」シリーズが投入されることになった。
タイトルに現在買えるベストなディーゼルと書いたが、あくまでも同セグメントもしくは同価格帯という断わりを入れようと思う。勿論その上のセグメントをも凌駕しているのだが、すべてではないからだ。
今後、プジョーはこの『508』シリーズを、すべてディーゼルにするという。大胆な決断ではあるものの、乗るとその判断が正しいことがよくわかる。なにせ乗りやすい。
フランス、イタリア、スペインといったラテンの国々はディーゼル比率が高い。車両本体価格が多少高くとも、走行距離×車両保有年数に、軽油価格の安さをさらに掛け算すれば、だんぜん安いということになるからだ。
「by プジョー・スポール」という尾ひれが車名の後ろにつく。今でこそ目立ったレース活動をしていないプジョー・スポールだが、かつてはF1から、ルマン、WRCなど主要レースで活躍したプジョーのレース部門であ。